赤 ち ゃ ん 誕 生

(4)「寝ていてください」
日付が変わって、0時15分に一回目の硬膜外麻酔の液を入れ、0時30分にすべて終了。看護婦さんから「液を入れる瞬間、冷たい感じがします」といわれたけど、よほど神経質にならなければ、冷たいなんて感覚にはなりませんでした。硬膜外麻酔をしてからは、本当に嘘のように、全く痛さがなくなりました。というより陣痛が来ているのすら、感じないのです。
看護婦さんから「どこか痛いところはありませんか?」って聞かれても、「点滴が痛い」ってわけのわからないことを答えるほどなんです。ですが、あとでこの点滴が原因で本当に痛くなるんですよ。手の甲のところから、万が一に備えて針を入れ、ブドウ糖を入れているだけなのにね。
さあ、話をもとへ戻して、この「寝ていてください」という見出しはどこから来たかというと、この看護婦さんが最後に私達に残していった言葉が、まさしく「出産は夜明けになりますから”寝ていてください”」です。冗談ではなく本気で寝ろと言っているらしい、といってもさすがにこの状態で寝れるほど、私も神経が図太くない。これは主人も同様だったようで、ふたりでいろいろな話をしました。主人の一言目は、口ほどにもない奴と・・・根性のなさに笑えたらしい。今回のことで私のことがよくわかったらしい???
ああ、本当に私は, この麻酔様がない日本でお産が出来たのだろうか・・・とういう気持ちと自然分娩をしている日本の友人に(香港の友人にはひとりもいない)敬服! それと失敗した麻酔のことが気になり、後遺症がでないかなと心配していました。
この間、主人とずっと『陣痛監視装置』をみていると、麻酔をする前は、私の陣痛と同時に赤ちゃんの心拍数が激しく乱れていたのですが、麻酔を受けてからは、赤ちゃんの心拍数は全く動じず、看護婦さんが「赤ちゃんも寝ているわよ」と教えてくれました。
両親学級の際、麻酔医師の先生が、“痛くない”と一緒に強調していた、”母親が陣痛によるストレスを感じない分、赤ちゃんも出産において受けるストレスが少ない”というのは、本当だなと実感したのでした。


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