| (17)山と船旅〜二浪灣から長洲〜 |
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ランタオ島、長洲、坪洲と3つの島を廻るちょっと欲張りな山旅(船旅)を紹介。
例によってセントラルからは7番フェリー乗り場でまずはランタオ島(LANTAU)梅窩に向かう。ちょうど1月20日から香港フェリーは値上げを行い、月曜から土曜の昼までのデラックスは16ドルに(土曜の午後と日曜は30ドル)。梅窩にはウェルカムやパークンもあり、山歩きの食料や水の調達も容易だ。またランタオ島ではよく自転車のツーリストたちにも会うが、スーパーの近くにはマウンテン・バイク(オールテレイン・バイク)の貸自転車屋もあり、ちょっとしたアウトドア・グッズも揃う。
さて今回のコースはランタオ・トレイルを逆に歩く形でスタートする(ステージ12から歩く)。千角咀まできたらランタオ・トレイルを離れ海岸沿いを歩くが、この辺りはバナナ畑が広がっており芝麻灣(Chi Ma Wan)のSharp Long Kau Tsuenの村(梅窩から1時間10分程)まではポツンポツンと入り江毎に人家も見られる。
芝麻灣にはベトナム難民収容所があり、このそばに梅窩と長洲(Cheung Chau)を結ぶ定期船の埠頭がある。収容所からは山道に入る形で水塘脇を通り龍尾(Lung Mei)を目指す。龍尾の別れ道を二浪灣を目指すが、ここからの眺めがこのコースでの最高の眺め。まずは大浪灣(Tai Long Wan)とその浜辺に伸びる大浪の谷間の田園風景が目に飛び込んでくる。
そしていよいよ二浪灣(Yi Long Wan)が見えてくる辺りから数々の 巨石がトレイル周辺に現われ、まるで北アルプスは燕岳の頂上周辺を連想させる。大きな岩の上からは大浪灣や二浪灣が一望でき、長洲との間をマカオへ向かうジェットフェリーが走っている。
それにしても驚いたのは二浪灣のリゾートマンション。澄碧邨(Sea Ranch)といわれるコテージにはプールもあり中生代ジュラ紀に突然と現われた近代文明といった感じ。ここのビーチは砂粒が大きく(小さな石つぶといった表現が正しいかも)管理が行きとどいているせいかまったくゴミのない浜辺である。この二浪灣まではSharp Long Kau Tsuenの村から約1時間強。またここからは長洲やセントラル(Queen's Pier)まで船が出ているが14時50分発の長洲行き(10ドル、セントラル行きは17時で30ドル)に乗船。長洲までは約15分。
しかしこの長洲島。埠頭の降り立った時から正直いってちょっとひるんじゃいました。フェリーが埠頭に入るまでは、おびただしい漁船にさぞかし大きな漁村を想像はしていたものの、たしかに漁村が漁村でも埠頭前からおみやげ屋というのか、ファッションのお店というのか、とにかくチャラチャラした店が延々と続き、まさにギョッとする村(ギョッ村)でした。
それもそのはず何でもこの島は香港の若人たちの一大レジャーアイランドとかでトゥガオッというんですか、おばさんが写真を見せながら一生懸命説明しており、その前では仲良くおててをつないだあんちゃんとねえちゃんが、なにやら交渉しており(今夜のニャンニャン場所選び)、うーん。これはもしかしたらわざわざこんな島くんだりまでいいことをしに、この人たちは来ており、日本でいえば国道のバイパス沿いのHホテル界隈のことを思わず想像してしまいました。
どうりでザックをしょった我々男二人が興味深げにのぞきこんでも何の声もかけてもらえませんでしたが。こんな不埒(ふらち)な島はとっととお邪魔しようと、多少のうらやましさもあり、もっと静かな島、坪洲へ向いました。
長洲から坪洲(PENG CHAU)までは芝麻灣のベトナム難民収容所、梅窩の2ヶ所を経て約1時間10分の船旅(6.50ドル)。
坪洲では夕日の美しいレストラン「Sea Breeze Pub & Restaurant」が、色気から食い気の世界に我々を導いて下さいました。サーロインステーキが90ドル、フィレステーキが105ドルでした。いつか俺もトゥガオッの前で説明を受けたい山ちゃんでした。[96/02/12]